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流星ワゴン 今頃になって感想文 [芸能]

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録画していたテレビドラマ「流星ワゴン」をやっと観終わりました。
感動してしまったので、今頃になっての間抜けな感想を書いてみたいと思います。

中年以上の人の心に響く、上質なファンタジーでしたね。

とびきり濃いキャラ「忠さん」を強烈に演じている香川照之さんに対比するように、主演の西島秀俊さんはまじめで几帳面、だけどうまく立ち回るのが苦手な「一雄」を上手に演じておられました。
お二人の毎回のやり取りは最高。一雄が後悔している、その時に戻るたび、再び悩み躊躇するところへ、絶妙なタイミングで忠さんの厳しくも優しい応援が入ります。思わず心の中で拍手でした。

一雄の妻「美代子」を演じていた井川遥さんの演技の上手さに改めて感心してしまいました。ちょっとしたしぐさ、わずかな目の動きなどで、その時の心の中を見事に表現していましたね。
とくに、セミファイナルの回でみせた、一雄とふたりで神社での鳥居(というのかな、あれ)をくぐった瞬間、一雄が消えてしまった時に見せた横顔。もう、忘れられません。
何度も観てしまいました。私的にはこのドラマでの最高のシーンです。

そして三人の過去と現在をつなぐワゴンの運転手「橋本さん」を演じていた吉岡秀隆さん。他の俳優さんでは考えられないぐらいの適役だったように思います。飄々としながらも愛情にあふれる幽霊という特殊な役柄を好演されていました。

過去のターニングポイントとも言える時点へ、繰り返し訪れるが、結局は現実を大きく変えることはできない、あるいは都合よく変わっていても,それは本当の姿ではなく、そのまま受けいれることが出来ない、という心の葛藤を通じ、一雄の心が変化し成長していく、という筋立てです。

結局は、この物語のスタートのシーンに戻るのだけれど、心のうちははっきりと違っている。そして、現実を受け入れて、力強く再スタートを切る。
そして、最後はこの物語の原点ともいえる、一雄の実家のある福山の鞆の浦へ。
ここの懐かしさを感じる街並みも、この過去と現在をつなぐ物語の一方の舞台としてピッタリでした。

現実の世界で、「忠さん」こと父親の最期を看取る際、父親も同じ「夢」を見ていたとわかり、感動。
で、父親の会社を継ぐと思いきや、一雄が就いた職業は漁師。
このへんは、あまりにも突拍子もない展開なのですが、そこはファンタジー
これで良いのかと思います。

素晴らしいドラマだったのに、視聴率のほうは今一つだったようですが・・・。
でも、私のように撮りためてから観る、なんて人は多いはずです。
視聴率には表れてこない、熱いファンの視聴者がいますよ、ここに。
だけど、当然コマーシャルはとばして観るので、番組スポンサーにとっては都合の悪い視聴者でしょうがね。



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