「リトル沖縄・大正区」の沖縄そば事情3 「マルトミ食堂」 [リトル沖縄も好き♡]
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沖縄好きなくせに、本家「沖縄」ではなく、
分家「リトル沖縄」ばかり贔屓にしている私です。
以前、何かのTV番組で、沖縄の人々は「食堂」というものをこよなく愛し、家で作れるような料理でも「食堂」で食べるのが大好きだ、といったようなことを知りました。そして、その「食堂で食べる文化」は、古くは大正時代より沖縄からの移住者が多く住む、「リトル沖縄」大阪市大正区平尾でも、ちゃんと引き継がれているように思えるのです。
大阪大正区の「リトル沖縄」平尾本通商店街(サンクス平尾)のアーケード
私が「マルトミ食堂」を訪れたのは、日曜日のお昼時でした。
店の前には数台の自転車が停められてありました。店の入り口である引き戸の前に立つと、中からワイワイと人の声が聞こえてきます。
もしや、と思って引き戸を開けると、小ぢんまりとした店内は、お客さんでいっぱいでした。ざっと見渡したところ、子供を連れた若い奥さんや、年配の夫婦(?)、昼間からご機嫌そうなおっさん達、など見るからに地元の人々が、実ににぎやかに昼食中でした。
頭の片隅にあった知識「沖縄の食堂で食べる文化」を目の当たりにしたように感じた私は、この儀式をよそ者の私などが邪魔をしては失礼と、軽く微笑みながら「また来ます」と小声を発し(たぶん店の人には聞こえていない)、一端外へ出ました。
べつに他の店に行ってもいいかな、と周辺を歩きましたが、日曜日だからか、いくつか見かけた食堂はお休みばかり。以前行ったことがある店は開いていましたが、他を見つけられないまま平野本通商店街界隈をぶらぶらし、結局もとの店に戻ってきたのは、午後の1時を少し回っていました。
まだ何台かの自転車は停められてありましたが、意を決して引き戸を開けると、先ほどのような喧騒はなく、1組のお客さんがいるだけでした。
さて、ずいぶん前置きが長くなってしまいましたが、
「リトル沖縄・大正区」の沖縄そば事情3 「マルトミ食堂」のレポート開始です。
外観は、昭和感漂う街の大衆食堂。
沖縄を主張するものは、庇のテントと暖簾に書かれた「沖縄そば」の文字ぐらいです。
中に入ると4人掛けテーブルが4卓。カウンター席はありません。
入って正面の棚の片隅に小さめのおかずケース。
棚の下にはおかずを温めるための電子レンジがあります。
このシステムは、正に昭和の大衆食堂です。
内装に凝った所は何一つありません。
Pタイル貼りの土間、クロス張の壁、ジプトーンの天井。
そしてどれもが経年変化でくたびれております。
沖縄を感じさせるものは、壁に飾られた色褪せた沖縄風景写真パネルぐらいですが、他府県観光地の写真も並べて飾ってあり、チャンプルー状態です。
でも考えてみれば、本家沖縄においても、沖縄らしさを演出しているのは観光客相手の店であって、地元の人を相手にしている店は、ごく普通の内装をしているはずです。沖縄風の演出に無頓着なこの店の内装は、実はDeepな沖縄仕様なのかもしれません。
さて、食レポに移ります。
例によって沖縄そばを注文。
但し、腹ペコだったので大盛りにしました。
出てきたものがこれ。
大盛りといっても器は使いわけていないようで、普通サイズのどんぶりに、麺が溢れんばかりに盛られてありました。
紅ショウガは別の小皿に。薬味だからお好みで、という気遣いだとは思いますが、ネギは本体の方に適当に入れられておりました。
その他のトッピングです。
まず、三枚肉ですが、厚みは5㎜程度。ご覧のように枚数は3枚のような4枚のような。たぶん本来は2枚のところ、大盛りなので3枚、と見るのが正解のように思います。
見た目は悪いが、とっても旨い。適度な歯ごたえも好みでした。
次にかまぼこですが、これは大阪のうどんによく入っているようなものです。沖縄そばを名乗っている以上、これは大変残念なチョイスと言わざるを得ません。大阪の食文化とのコラボ、という見方もできなくはありませんが。
それと、ゆで卵のスライスが載っていました。これはおまけ的ですね。
さて、麺です。
たぶん、この店では平打ちの乾麺を使用していると思われます(間違っていたらごめんなさい)。
麺といえば、一番うまいのは「手打ちの生麺」でしょうが、こと沖縄そばにおいては「市販のゆで麺」を使用した手抜き感を楽しむという、裏の王道があります!
そういう意味で、その中間を行く乾麺の使用は、ちょっと中途半端な気がします。
さらにゆで方は硬めで、コシではない歯ごたえを強く感じてしまいました。
麺が鬼のように入っていたので、スープチェックが最後に来ました。
スープは正統派。
カツオ出汁が効いた醤油風味に、豚などの雑味が加わった、私がイメージする沖縄そばらしいスープでした。今回も全部飲んでしまいました。旨かったです。
総合評価は、具と麺が少し残念だったので☆2つ(3つ満点)と言いたいところですが、店に入るまでの思わぬ場面展開で、沖縄的食堂利用事情を垣間見たという、貴重な経験をさせていただけた(こちらの勝手な思い込みの可能性も大ですが)ことですし、☆2半つです!
それと、店のオバちゃんが愛想よく、とても良い感じだったことを付け加えておきます!
次回に続く!! ・・・と思います。
**************************************************************
マルトミ食堂
場所 大阪市大正区平尾5-2-23
電話 06-6554-0274
定休日 火曜日
**************************************************************
【関連記事】
「リトル沖縄・大正区」の沖縄そば事情2 「いっちゃん」
「リトル沖縄・大正区」の沖縄そば事情1 「まるしん食堂」
ファミレスよりも食堂の方が、食った!という気がする、という方は、
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沖縄好きなくせに、本家「沖縄」ではなく、
分家「リトル沖縄」ばかり贔屓にしている私です。
以前、何かのTV番組で、沖縄の人々は「食堂」というものをこよなく愛し、家で作れるような料理でも「食堂」で食べるのが大好きだ、といったようなことを知りました。そして、その「食堂で食べる文化」は、古くは大正時代より沖縄からの移住者が多く住む、「リトル沖縄」大阪市大正区平尾でも、ちゃんと引き継がれているように思えるのです。
大阪大正区の「リトル沖縄」平尾本通商店街(サンクス平尾)のアーケード
私が「マルトミ食堂」を訪れたのは、日曜日のお昼時でした。
店の前には数台の自転車が停められてありました。店の入り口である引き戸の前に立つと、中からワイワイと人の声が聞こえてきます。
もしや、と思って引き戸を開けると、小ぢんまりとした店内は、お客さんでいっぱいでした。ざっと見渡したところ、子供を連れた若い奥さんや、年配の夫婦(?)、昼間からご機嫌そうなおっさん達、など見るからに地元の人々が、実ににぎやかに昼食中でした。
頭の片隅にあった知識「沖縄の食堂で食べる文化」を目の当たりにしたように感じた私は、この儀式をよそ者の私などが邪魔をしては失礼と、軽く微笑みながら「また来ます」と小声を発し(たぶん店の人には聞こえていない)、一端外へ出ました。
べつに他の店に行ってもいいかな、と周辺を歩きましたが、日曜日だからか、いくつか見かけた食堂はお休みばかり。以前行ったことがある店は開いていましたが、他を見つけられないまま平野本通商店街界隈をぶらぶらし、結局もとの店に戻ってきたのは、午後の1時を少し回っていました。
まだ何台かの自転車は停められてありましたが、意を決して引き戸を開けると、先ほどのような喧騒はなく、1組のお客さんがいるだけでした。
さて、ずいぶん前置きが長くなってしまいましたが、
「リトル沖縄・大正区」の沖縄そば事情3 「マルトミ食堂」のレポート開始です。
外観は、昭和感漂う街の大衆食堂。
沖縄を主張するものは、庇のテントと暖簾に書かれた「沖縄そば」の文字ぐらいです。
中に入ると4人掛けテーブルが4卓。カウンター席はありません。
入って正面の棚の片隅に小さめのおかずケース。
棚の下にはおかずを温めるための電子レンジがあります。
このシステムは、正に昭和の大衆食堂です。
内装に凝った所は何一つありません。
Pタイル貼りの土間、クロス張の壁、ジプトーンの天井。
そしてどれもが経年変化でくたびれております。
沖縄を感じさせるものは、壁に飾られた色褪せた沖縄風景写真パネルぐらいですが、他府県観光地の写真も並べて飾ってあり、チャンプルー状態です。
でも考えてみれば、本家沖縄においても、沖縄らしさを演出しているのは観光客相手の店であって、地元の人を相手にしている店は、ごく普通の内装をしているはずです。沖縄風の演出に無頓着なこの店の内装は、実はDeepな沖縄仕様なのかもしれません。
さて、食レポに移ります。
例によって沖縄そばを注文。
但し、腹ペコだったので大盛りにしました。
出てきたものがこれ。
大盛りといっても器は使いわけていないようで、普通サイズのどんぶりに、麺が溢れんばかりに盛られてありました。
紅ショウガは別の小皿に。薬味だからお好みで、という気遣いだとは思いますが、ネギは本体の方に適当に入れられておりました。
その他のトッピングです。
まず、三枚肉ですが、厚みは5㎜程度。ご覧のように枚数は3枚のような4枚のような。たぶん本来は2枚のところ、大盛りなので3枚、と見るのが正解のように思います。
見た目は悪いが、とっても旨い。適度な歯ごたえも好みでした。
次にかまぼこですが、これは大阪のうどんによく入っているようなものです。沖縄そばを名乗っている以上、これは大変残念なチョイスと言わざるを得ません。大阪の食文化とのコラボ、という見方もできなくはありませんが。
それと、ゆで卵のスライスが載っていました。これはおまけ的ですね。
さて、麺です。
たぶん、この店では平打ちの乾麺を使用していると思われます(間違っていたらごめんなさい)。
麺といえば、一番うまいのは「手打ちの生麺」でしょうが、こと沖縄そばにおいては「市販のゆで麺」を使用した手抜き感を楽しむという、裏の王道があります!
そういう意味で、その中間を行く乾麺の使用は、ちょっと中途半端な気がします。
さらにゆで方は硬めで、コシではない歯ごたえを強く感じてしまいました。
麺が鬼のように入っていたので、スープチェックが最後に来ました。
スープは正統派。
カツオ出汁が効いた醤油風味に、豚などの雑味が加わった、私がイメージする沖縄そばらしいスープでした。今回も全部飲んでしまいました。旨かったです。
総合評価は、具と麺が少し残念だったので☆2つ(3つ満点)と言いたいところですが、店に入るまでの思わぬ場面展開で、沖縄的食堂利用事情を垣間見たという、貴重な経験をさせていただけた(こちらの勝手な思い込みの可能性も大ですが)ことですし、☆2半つです!
それと、店のオバちゃんが愛想よく、とても良い感じだったことを付け加えておきます!
次回に続く!! ・・・と思います。
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マルトミ食堂
場所 大阪市大正区平尾5-2-23
電話 06-6554-0274
定休日 火曜日
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2017-05-07 23:49
nice!(41)
コメント(6)
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リトル沖縄〜一度行って見たいんですよね。^^
楽しそうです!
沖縄行ったこと無いけど大好き!
BEGINの歌も大好き!
三線習いたい!って本気で思った事あるのよね。^^
パンダ、可愛かったですよ。^^
by hatumi30331 (2017-05-08 06:15)
凄いボリュームですね~ワイワイ賑やかな雰囲気を楽しむ為に沖縄の人達はわざわざ外で食べるのでしょうかね?
by みぃにゃん (2017-05-08 07:37)
沖縄そば、大好きです( ^ω^ )
でも近くに沖縄の食堂がないので、アンテナショップで麺とスープを買って家で作ってます(⌒-⌒; )
by ニッキー (2017-05-08 08:05)
うめむすさん、こんにちは!
先日のクイズは大変失礼いたしました。
実は、私は東京の沖縄料理のお店でアルバイト(2年ほど)をしていました。最後の半年は中を任され、チャンプルーやそばを作っていました。ゴーヤのお浸し、ミミガァー、ラフティーが好きでした。特に、スープが少なめのソーキそばが大好きです。
以前記事にもしましたが、そのお店から生めんを頂くことがあって、カミさんにケチャップ多めの焼きそばを作ってもらっています。書きながら、お腹が空いてきました。^^
by KENT0mg (2017-05-08 17:40)
ライブの後、下北沢で食べたソーキそばのあっさりしたスープ加減が美味しくて、夜中ちょっと食べたい時はコレだな!と思ったのですが、その後センター街で食べたのは、かなり塩辛くて、、、やはりお店によって味の加減はちがうんだなぁと思いました。
最近知った、明大前の宮古というお店は、安くて美味しかったです。
沖縄行った事ないですけど、地元の味ってのもありますよね。^ ^
by トロル (2017-05-08 19:15)
コシではない歯ごたえ、ということは
単に生煮えということでしょうか。
by いっぷく (2017-05-09 11:52)