鉛筆で描くラインパースのチカラ！ [私の絵]
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本日は、「絵」の話です。
このブログでは、唐突に「絵」の話が挟まれるシステムとなっております（笑）
私は、水彩絵の具で仕上げるカラーパースを、わりと得意にしているのですが、
本日は、鉛筆で描くラインパースというものを紹介したいと思います。
ラインパースは、着彩の手間が省けるため、制作時間は短くて済みます。
なので、打ち合わせ初期の段階において、お客様が持つイメージを素早く確認をするためであるとか、逆に方針の大枠が決まり、詳細のプラン打ち合わせのために、多くのカット数が必要といった場合などによく描きます。
制作内容の傾向としては内装工事、それも部分的に描くことが多いと言えます。
ラインパースの制作例
1.木造住宅2階の内外装改修リフォーム提案
2階リビングルーム
一つの部屋を2方向から描いています。
既存の部屋を詳しく現地調査した上で、各所の改修方針を、具体的に書込んだ提案書です。
このプランの一番のポイントは、屋根の架け替えによる、片流れの高い天井空間の確保と、高い位置に採光用の窓を作り部屋を明るくする、といった大胆かつお金のかかるモノでした。
提案の結果は、あえなく撃沈（笑）。私のアタマの中の夢物語で終わっています。
2.鉄筋コンクリート住宅の、内外装全面改修リフォーム提案
玄関ホール
ダイニングルーム
ちょっと古めの鉄筋コンクリート造の家を購入された方が、建て替えるか、リフォームするか、で迷われていた時の、リフォーム案の絵です。
色を塗らない前提で描いていますので、描きこみはやや多くなっております。陰影の表現も鉛筆（正確にはシャープペンシル）で。
こちらも、新築案で行くことになったため→撃沈→私のアタマの中の夢物語（笑）
3.木造住宅１階の内装 ほぼ全面改修リフォーム提案
玄関ホール周り
先に言っておきますが、これは夢物語では終わっていません（笑）。
フリーハンド手描きの、提案用平面図も載せておきます。
1階改装プラン 平面図
図面一番上にある「既存 おにいちゃんの部屋」以外の、1階ほぼ全面改修プランです。
上のパースの描画範囲は赤い四角で囲まれたあたり。青い矢印の方向に見たところです。
両開き戸が付いた物入れ下のスペースが、ご家族の愛犬 ラブラドールレトリーバー「マルくん」の部屋となっています。
この時の提案は、ご覧のようにマンガタッチの絵で行いました。理由はうけ狙い（笑）。
結果、目論見通りうまくいった、という事です。
透視図法について
さて、パースの作図法をちょっとだけ。
一般的にパース制作では1点または2点の透視図法を用いて描きます。
ちなみに上の制作例に挙げたパースのうち、3枚目のダイニングルームのみが1点透視、その他は2点透視図法を用いて描いています。
2点透視図法とは、こんな感じ
新築輸入住宅の玄関ホール内装提案パースを、2点透視図法で描いています。
上の絵は、下描きの段階です。
ほぼ中央横方向に走る赤い一本線が、目線の高さを表すラインHL（horizon line）。
左右2か所の赤い線が集まっているところが、消失点VP（vanishing point）。
部屋の形が四角である場合は、床や壁のラインはこの2点のVPに集まります。
縦のラインはすべて垂直に描きます。
この絵で、右端の方の縦ラインが少し左にコケていますが、
これは作者がいい加減に描いているためと（ほんとは垂直）、写真の撮り方もまずかったようです、スミマセン。
このようにして描いた下描きに、トレーシングペーパーを重ね、
トレースして描いたのがこちら。
描きこみが控えめなのは、このあと色付けして仕上げる前提の絵だからです。
1点透視図法の作例も、一つ挙げておきましょう。
同じ輸入住宅のための、ダイニングルーム内装提案パースです。
１点透視図法においても、HLの考え方は同じです。
でもVPは、ほぼ中央に１点のみ。だから１点透視図法と呼ばれます。
今回の記事が、あまりに色味に乏しいので、タイトルに反しますが着彩モノをチョイスしました。
でも着彩には水彩絵具ではなく、コピックという油性カラーマーカーを使用している点が、いつもとちがうところです。
コピックはサッと塗れるので、急いで着彩するにはもってこいなのですが、インクが無くなるのがけっこう速く、その割には値段が高いので、積極的に使う勇気がボクにはありません（笑）
本日は以上です。
終わり方も唐突やなぁ（笑）
私に、コピックを使う勇気を与えるつもりで、
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本日は、「絵」の話です。
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私は、水彩絵の具で仕上げるカラーパースを、わりと得意にしているのですが、
本日は、鉛筆で描くラインパースというものを紹介したいと思います。
ラインパースは、着彩の手間が省けるため、制作時間は短くて済みます。
なので、打ち合わせ初期の段階において、お客様が持つイメージを素早く確認をするためであるとか、逆に方針の大枠が決まり、詳細のプラン打ち合わせのために、多くのカット数が必要といった場合などによく描きます。
制作内容の傾向としては内装工事、それも部分的に描くことが多いと言えます。
ラインパースの制作例
1.木造住宅2階の内外装改修リフォーム提案
2階リビングルーム
一つの部屋を2方向から描いています。
既存の部屋を詳しく現地調査した上で、各所の改修方針を、具体的に書込んだ提案書です。
このプランの一番のポイントは、屋根の架け替えによる、片流れの高い天井空間の確保と、高い位置に採光用の窓を作り部屋を明るくする、といった大胆かつお金のかかるモノでした。
提案の結果は、あえなく撃沈（笑）。私のアタマの中の夢物語で終わっています。
2.鉄筋コンクリート住宅の、内外装全面改修リフォーム提案
玄関ホール
ダイニングルーム
ちょっと古めの鉄筋コンクリート造の家を購入された方が、建て替えるか、リフォームするか、で迷われていた時の、リフォーム案の絵です。
色を塗らない前提で描いていますので、描きこみはやや多くなっております。陰影の表現も鉛筆（正確にはシャープペンシル）で。
こちらも、新築案で行くことになったため→撃沈→私のアタマの中の夢物語（笑）
3.木造住宅１階の内装 ほぼ全面改修リフォーム提案
玄関ホール周り
先に言っておきますが、これは夢物語では終わっていません（笑）。
フリーハンド手描きの、提案用平面図も載せておきます。
1階改装プラン 平面図
図面一番上にある「既存 おにいちゃんの部屋」以外の、1階ほぼ全面改修プランです。
上のパースの描画範囲は赤い四角で囲まれたあたり。青い矢印の方向に見たところです。
両開き戸が付いた物入れ下のスペースが、ご家族の愛犬 ラブラドールレトリーバー「マルくん」の部屋となっています。
この時の提案は、ご覧のようにマンガタッチの絵で行いました。理由はうけ狙い（笑）。
結果、目論見通りうまくいった、という事です。
透視図法について
さて、パースの作図法をちょっとだけ。
一般的にパース制作では1点または2点の透視図法を用いて描きます。
ちなみに上の制作例に挙げたパースのうち、3枚目のダイニングルームのみが1点透視、その他は2点透視図法を用いて描いています。
2点透視図法とは、こんな感じ
新築輸入住宅の玄関ホール内装提案パースを、2点透視図法で描いています。
上の絵は、下描きの段階です。
ほぼ中央横方向に走る赤い一本線が、目線の高さを表すラインHL（horizon line）。
左右2か所の赤い線が集まっているところが、消失点VP（vanishing point）。
部屋の形が四角である場合は、床や壁のラインはこの2点のVPに集まります。
縦のラインはすべて垂直に描きます。
この絵で、右端の方の縦ラインが少し左にコケていますが、
これは作者がいい加減に描いているためと（ほんとは垂直）、写真の撮り方もまずかったようです、スミマセン。
このようにして描いた下描きに、トレーシングペーパーを重ね、
トレースして描いたのがこちら。
描きこみが控えめなのは、このあと色付けして仕上げる前提の絵だからです。
1点透視図法の作例も、一つ挙げておきましょう。
同じ輸入住宅のための、ダイニングルーム内装提案パースです。
１点透視図法においても、HLの考え方は同じです。
でもVPは、ほぼ中央に１点のみ。だから１点透視図法と呼ばれます。
今回の記事が、あまりに色味に乏しいので、タイトルに反しますが着彩モノをチョイスしました。
でも着彩には水彩絵具ではなく、コピックという油性カラーマーカーを使用している点が、いつもとちがうところです。
コピックはサッと塗れるので、急いで着彩するにはもってこいなのですが、インクが無くなるのがけっこう速く、その割には値段が高いので、積極的に使う勇気がボクにはありません（笑）
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2017-06-09 00:00
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技術家庭科は下から数えたほうが早かったので、
恥ずかしながら全く異次元の世界お話です。
by いっぷく (2017-06-09 07:29)
こう言った事出来る人尊敬します
男性って空間認識力高いですよね
女生とは脳の作りが違うのですね 地図も見るの得意でしょう？
フリーハンドでもここまで書けるって！凄過ぎ～！
by viviane (2017-06-09 11:25)
ウケ狙いのマルくんの部屋に素直に惹かれました ふふ。
絵で自分のこんなのいいなぁって情景や風景を描く時、
例えばこんな風にきっちり具体的に描けたら、
空想も現実以上にリアルかも！
とくに、生活空間の夢想って、楽しそう！
消失点とか気にしたこと無いけどね、、、わたしには無理っす！
by トロル (2017-06-09 15:57)
リアルですね私は絵を描くのが好きですが立体的に描けないので羨ましいです。
by みぃにゃん (2017-06-09 17:43)
いっぷくさま
私にすれば、
“現代人の心に刺さる話題を確実に捉え、
分かりやすく租借した上で、すぐさま再構築し、情報発信する”
という、いっぷくさんの能力こそ、異次元です。
おまけに、まだまだ謎の部分が多そうですし（笑）
by うめむす (2017-06-09 21:48)
vivianeさま
いやー、褒めていただいて恐縮です。
お返しというわけではないですが、
viviさんの撮る写真は素晴らしいです。
風景の切り取り方に、センスが溢れています。
イタリアの風景を、実際以上に魅力的に伝えていると思います。
おかげで、イタリアへ行ってみたくて仕方ありません（笑）
by うめむす (2017-06-09 22:16)
トロルさま
トロルさんがお客さんだったら、
「落ちた」（←北川景子の家を売る女風に）ですね＾＾
お客様の“生活空間の夢想”のお手伝いをするのが、
私のような描き手のシゴトです。
トロルさんには、消失点など気にしないで、
感じるがままを、絵として表現してほしいと思います。
はよ、次の絵見せてんか！
by うめむす (2017-06-09 22:18)
みぃにゃんさま
立体的な絵を描くためには、透視図法をマスターするのが近道です。
でも、それは描くための手段であって、目的ではありません。
透視図法を理解出来たら、自然と空間把握能力が高まります。
そうなったら、透視図法のような面倒くさいものを気にせずに、
どんどん自由に描いてください！
by うめむす (2017-06-09 22:20)
立派なお仕事に感服いたしました。
是非、頂点を目指してください。
頭がぐるぐるしています。送信できるでしょうか？
by KENT0mg (2017-06-09 23:25)
素敵なお仕事ですね。＾＾
今夜のストロベリームーンは、可愛い赤で綺麗でした〜♪＾＾
by hatumi30331 (2017-06-10 00:54)
おはようございます。お立ち寄り頂きありがとうございます^^
お仕事素晴らしいですね〜
まず絵は描けません。外ニャンのハウスの絵図面？を書くのですが
家族にはパースのつけ方がおかしいと理解してもらえません。
息子には良い設計のソフトがあるよと言われています^^:
by ぼっこ (2017-06-10 09:21)
全ての直線は、フリーハンドで描かれているのですか？
線を引く、というより描くという表現のほうが、適切なんですかね。
風景画のように描かれた、庭園のパース画を模して書いてみたことがあるのですが、私には全く適性がないと思い知ったことがあります。
コツは、やはり才能ですか？
by ipanemaoyaji (2017-06-10 15:52)
KENT0mgさま
コメント届いておりますよー！
書き込み頂いたのが、金曜の深夜の事でしたので
「頭がぐるぐる」の原因はお酒と推察していますが、
だいじょーぶですかー！？
by うめむす (2017-06-10 22:32)
hatumi30331さま
いえいえ、ストロベリームーンの方が素敵です。
私は、見損ねました。
でも、恋愛成就なんて、ボクには関係ないもんね（←拗ねている）
by うめむす (2017-06-10 22:34)
ぼっこさま
コメントありがとうございます。
「外ニャンのハウスの絵図面」見てみたいです（笑）
設計ソフトの話が出ていますが、
外ニャンハウスをご自分で設計するためにあったほうが良い、
ということでしょうか？
それとも、スケッチを上手く描くための、支援手段としてでしょうか？
もし、スケッチを写実的に上手く描くためでしたら、
透視図法の基本を練習するだけで、格段の進歩があると思いますよ！
by うめむす (2017-06-10 23:07)
ipanemaoyajiさま
コメントありがとうございます。
アップした絵はすべて下描きをしています。
下描きは、透視図法に基づいて定規を使って描きました。
その下描きの上にトレーシングペーパーを重ね、
・きっちりした絵の方は、やはり定規を使い、
・軟らかいタッチの方は、フリーハンドで、
それぞれトレースをして、絵を仕上げています。
また、トレースした絵をコピーしたものに、
さらに黒の細いフェルトペンで加筆したりもします。
仕上げの表現力は、描き手の能力により差が出るかも知れませんが、
透視図法によってパースを描くことは自体は、
練習すれば、どなたでも出来るようになります。
by うめむす (2017-06-11 01:31)
図面もパースも見るのは好きでも描けません。
定規をあてても線が曲がる、紙面が擦れて汚
れるのは乱視のせいか不器用だからか・・
美麗なパース、拝ませて頂いています（＾＾）。
by うっかりくま (2017-06-11 02:08)
空間認知能力が全くない私、立体を平面に表現できること自体が感動ものです^^;
平面図だけではイメージしにくい部分が一目瞭然ですね♪
間取り図を見るのは大好きで、新聞折込の住宅チラシが毎日楽しみです(*^▽^*)
こてつ写真に投票をありがとうございました<(_ _)>
by ゆきち (2017-06-11 20:56)
うっかりくまさま
以前にも、同じようなことを、書かれていたかと思いますが、
うっかりくまさんのブログを、今まで拝見して受ける印象から、
そんなはずはない、と睨んでおります（笑）
絵はお好きでしょうし、たぶん描いてられるだろうし、
ぜひ、作品を拝見してみたいです。
by うめむす (2017-06-11 22:57)
ゆきちさま
空間認知能力が全くない方に、
こてつくんの、あんな見事な写真たちを、撮れる訳がありません。
何時も、見事な被写体の捉え方に関心致しております。
こてつ写真に投票させてもらったのは、当然のことです。
by うめむす (2017-06-11 23:07)
透視図法…(*´艸`*)ｵｵｵ♪
補助線引きの時点で、まずおかしな事になってしまうので
（何故だろう？）このような繊細な図面…憧れます～☆彡
by くまぱんだ (2017-06-12 11:23)
くまぱんだ さま
私は、ちょっぴりシュールな“きのこちゃん”のファンです。
毎日訪ねて行くのを、楽しみにしています。
by うめむす (2017-06-12 23:13)