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肥後象嵌にうっとり [日常雑感]

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先日のテレビ番組「和風総本家」で肥後象嵌の職人さんが紹介されていました。

この日は、あなたの街の職人さん 熊本編。
熊本城の石垣をずっと保守し続けてきた石積職人や、林業用の手作り鋸を作る職人などが紹介されましたが、中でも私が心惹かれたのが「肥後象嵌」を作る職人さんでした。

その方のホームページ(ブログ)を覗くと、下記のようになっていました。
伝統工芸 金工 肥後象嵌 稲田憲太郎 光秀

肥後象嵌というのは、こんな感じのものです。
kumamoto-001.jpg
出展 KOGEI JAPANのサイト

ちなみに「象嵌」は「ぞうがん」と読みます
ベースになっているのは鉄。
柄になっている部分は、金や銀

製作過程を見ていると、
象嵌を施す部分をタガネで荒し、
金や銀の型抜き柄を、鹿の角で打ち込んでおられました。
金などの表面にある模様も、手彫りです。

柄のバックの深い黒色は、着彩ではありませんでした。
特な薬剤と焼くことでわざと鉄を錆びさせる、
この工程を何度か繰り返し、油を塗って3回の焼き付け、
最後に刷毛で表面のさびを落とし、布で磨き上げる。
こうしてあの色と深い艶をだしていたのです。

もともとは刀のつばなどに象嵌を施していたというから、その歴史の古さがうかがえます。
それにしても、恐ろしく細かく、手間のかかる作業です。

私は、このような伝統工芸に生きる職人さんの姿を、テレビで見るたび、「しまったなぁ」と思うのです。伝統工芸の職人さんを目指すべきだはなかったか、と。

子供のころから、手先だけは器用だったので、それを生かす仕事をしたいと漠然と思っていたのですが、職人さんとは別道へ進んでしまいした。
ちょっと後悔、今更遅いですけどね。

この日紹介されていた稲田さんは、まだ40歳ぐらいと若い。まだまだご自身も修行されて、さらなる高みを目指されることでしょう。でも、今のうちに、並行して後進を育ててほしいと思います。絶対に残していかなければならない大切な伝統技術なのですから。

ああ、私がもっと若けりゃなぁ、今更遅いですが・・・。


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